第1回 グアテマラの花嫁
連載:『ソンリサ・デ・グアテマラア(グアテマラの微笑み)』
文・写真:白石みつよ(ソロラ・グアテマラ在住)
今日はフロリンダの結婚式。彼女は、真っ白なウエディングブーケと彼女の住むソロラの民族衣装に身をつつみ、お嫁入りをする。グアテマラの国の宗教はカトリック。信者である彼女たちは、ソロラのカトリック教会で神父様に祝福され夫婦となる。
朝一番に教会でのミサ、それが終わると一同新郎の家へ、そこでお披露目とお祝いの式がとりおこなわれる。教会から新郎の家まで離れているので、バスを借り切って移動。バスは白いふうせん、花、紙テープなどで飾られとてもにぎやかだ。
バスと同様、華やかに飾られた新郎の家に一同が到着する頃には昼を回っており、そこで彼の家族が用意したお祝いの郷土料理プリッケが振舞われる。招待された人がそれぞれの家族を引き連れてくるので、小さな家に200人以上が押しよせている。こうして大イベントになるのがグアテマラの常だ。
食事を終え一息つくと新婚カップルにお祝いが贈られる。祝福の言葉に、アブラソ(抱擁)そしてベソ(キス)。2人の横には色とりどりの包装紙に包まれた贈り物が山のように積みあげられていく。オラ・デ・チャピン(スペイン語でグアテマラ人時間の意味)と言うフレーズがあるほど時間にルーズなグアテマラ人。教会に行かなかった人たちも時間を気にせず次から次へとお祝いにかけつけるため、新婚の2人は休むまもなく抱擁とキスのお祝いを浴びることになり、これが何時間も続くのだ。バックグランドミュージックは、もちろん、グアテマラの国の楽器マリンバが奏でるお祝いの曲。
にぎやかな祝いの宴がある程度落ち着くと、花嫁を残し彼女の家族、親戚、友人たちは新郎の家を去らなくてはいけない。花嫁は1週間後に自分の身の回りのものを取りに実家へ戻るまで、新しい生活に馴染むため新郎の家にこもる。恥ずかしがりやのフロリンダ。中学生の頃から知っている彼女が結婚とは。だんな様とふたり、どうぞ末永く幸せな家庭を築いていけますように……。
≪白石みつよ/プロフィール≫
中米の国グアテマラ在住10年目。政府公認観光ガイド、コーディネーター、グアテマラ・中米を伝えるライターとして活動。仕事=旅は素敵な方々と出会うことのできる、私にとっての宝物。グアテマラの友だちから「光代は僕たちよりグアテマラを知ってるよね」とお褒めの言葉を頂いている・・・。ホームページ
文・写真:白石みつよ(ソロラ・グアテマラ在住)
今日はフロリンダの結婚式。彼女は、真っ白なウエディングブーケと彼女の住むソロラの民族衣装に身をつつみ、お嫁入りをする。グアテマラの国の宗教はカトリック。信者である彼女たちは、ソロラのカトリック教会で神父様に祝福され夫婦となる。
朝一番に教会でのミサ、それが終わると一同新郎の家へ、そこでお披露目とお祝いの式がとりおこなわれる。教会から新郎の家まで離れているので、バスを借り切って移動。バスは白いふうせん、花、紙テープなどで飾られとてもにぎやかだ。
バスと同様、華やかに飾られた新郎の家に一同が到着する頃には昼を回っており、そこで彼の家族が用意したお祝いの郷土料理プリッケが振舞われる。招待された人がそれぞれの家族を引き連れてくるので、小さな家に200人以上が押しよせている。こうして大イベントになるのがグアテマラの常だ。
食事を終え一息つくと新婚カップルにお祝いが贈られる。祝福の言葉に、アブラソ(抱擁)そしてベソ(キス)。2人の横には色とりどりの包装紙に包まれた贈り物が山のように積みあげられていく。オラ・デ・チャピン(スペイン語でグアテマラ人時間の意味)と言うフレーズがあるほど時間にルーズなグアテマラ人。教会に行かなかった人たちも時間を気にせず次から次へとお祝いにかけつけるため、新婚の2人は休むまもなく抱擁とキスのお祝いを浴びることになり、これが何時間も続くのだ。バックグランドミュージックは、もちろん、グアテマラの国の楽器マリンバが奏でるお祝いの曲。
にぎやかな祝いの宴がある程度落ち着くと、花嫁を残し彼女の家族、親戚、友人たちは新郎の家を去らなくてはいけない。花嫁は1週間後に自分の身の回りのものを取りに実家へ戻るまで、新しい生活に馴染むため新郎の家にこもる。恥ずかしがりやのフロリンダ。中学生の頃から知っている彼女が結婚とは。だんな様とふたり、どうぞ末永く幸せな家庭を築いていけますように……。
≪白石みつよ/プロフィール≫
中米の国グアテマラ在住10年目。政府公認観光ガイド、コーディネーター、グアテマラ・中米を伝えるライターとして活動。仕事=旅は素敵な方々と出会うことのできる、私にとっての宝物。グアテマラの友だちから「光代は僕たちよりグアテマラを知ってるよね」とお褒めの言葉を頂いている・・・。ホームページ