地球丸フォトエッセイ

「地球はとっても丸い」プロジェクトのメンバーがお届けする、世界各地からのフォトエッセイです。
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第16回 姿を変える巨大な水の流れ
連載『パパイヤ・マンゴー・ブラジル』
文・写真:高橋直子(リオデジャネイロ・ブラジル)
姿を変える巨大な水の流れ
 世界最大の河川。世界最大の流域面積。水の量は世界の全河川の3分の2にあたるとか。

 アマゾン河。熱帯雨林のジャングルを押し破るように流れるこの河を、一言で表現することは難しい。

 初めてアマゾン河を目にしたのは、アマゾン地域最大の都市、マナウスに降り立った時である。飛行機を包み込んでしまうかのような巨大な水の流れが窓越しに広がった時、「ブラジル!」「アマゾン!」の叫び声が機内にこだました。アマゾンの巨大さ、自然の壮大さに誰もが胸をふるわせたのだ。実際アマゾン河を空から望んだ衝撃は言葉にならない。数多くの支流が交じり合い形成される、巨大な水のうねりはまさに地球最後の水資源の宝庫であり、広がる熱帯雨林は地球の肺なのだ。

 河の流れは絶えず変化しているといわれている。乾季と雨季では水面が20メートル以上も違うところがあり、乾季に陸地であったところは雨季には水に沈む。写真は雨季の終わりの様子だが、木が生い茂っている部分は次の雨季には水の底かもしれないし、その次の乾季に陸地になるのかは誰も知らない。年々雨季と乾季を繰り返すなか少しずつ姿を変えて流れ続けている。

 別の都市に移動するため、飛行機で河の真上を飛んだ。夕日に照らされ鏡のように輝く水面と大きく蛇行する中州がつくりだす風景は、まるで抽象画のようだ。次の季節にはまた形を変えるであろうその姿は、そこに潜む数々の生き物のざわめきをのみ込み、ただただ静かで大きかった。

≪高橋直子(たかはしなおこ)/プロフィール≫
ブラジ ル在住10年目のフォトグラファー&ライター。若い情熱に惑わされてブラジルにはまり、まいた種が芽を出してはや7年。わんぱくに成長したわが子に、 読み聞かせ絵本のポルトガル語を直される毎日。ビールを片手に夜の街に出没し、サンバのステップに足を絡ませる日々を過ごす。ブラジルをあそぶブログ
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