地球丸フォトエッセイ

「地球はとっても丸い」プロジェクトのメンバーがお届けする、世界各地からのフォトエッセイです。
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第2回 麻豆腐・マードウフ−中国−北京で今も親しまれる庶民の味
連載『旅する胃袋』
文・写真:長晃枝(日本・東京)
麻豆腐・マードウフ
 最初に断っておくが、タイトルに脱字はない。そう言わなければ、「婆」という字が抜けてんじゃないの? と思う人が大半だろう。

 とはいえ、似ているのは名前だけで、見た目はそもそも、豆腐にすら見えない。そして、その姿は……お世辞にもおいしそうとは言い難い。写真のものはまだ形が整っているが、一般的には小さな女の子がままごと遊びのときにふるまってくれる「泥んこのごちそう風」なのである。

 果たしてその正体は!? おおまかに説明すると、おからを醗酵させて、炒めたものだ。

 ただし、使うのは大豆ではなく緑豆。ゆでてすりつぶし、絞って豆乳を作る。そこから澱粉を取り出して春雨にするのだが、どちらかというとメインの産物はこの春雨のほうだ。

 その豆乳の絞りかすが麻豆腐の材料。まず、これを醗酵させ、さらに雪菜(シュエツァイ)、あるいは雪里紅(シュエリィホン)と呼ばれる青菜の漬物、青豆などを加えて羊の脂で炒め、唐辛子入りの油をかける……というのが、よくあるパターンのようだ。が、広く親しまれている庶民の味なので、店によって入れるものや味付けが微妙に異なるらしい。

 当然のことながら、なかなか個性的な味で、初めて食べる外国人の中には、とても受け付けない人も多いと聞く。しかし、日本人は豆や発酵食品を日常的に口にするため、抵抗なく食べられる人も少なからずいるらしい。私も今回初めて食べたのだが、見た目とはうらはらに、意外とイケる。ひと口、ふた口、さらに……とけっこう後を引くから不思議。

 酸味はさほどでもないが、塩気はかなり強い。もっとも、そこがビールのあてにピッタリなのだとか。ほとんど下戸で、おまけに苦いものと炭酸が得意ではないため、ビールを飲むことはまずない私ですら、これがビールに合いそうなのはよくわかる。

 老北京(ラオベイジン)と呼ばれる「古きよき北京」の頃から受け継がれる、まさに北京っ子のソウルフードといえる麻豆腐。庶民的な北京料理の店なら、たいていはメニューに載っているので、トライしてみてはいかが?

≪長晃枝(ちょうあきえ)/プロフィール≫
東京在住。アジアを中心として旅モノと食べモノをメインテーマに飛び回る日々。食欲の秋到来でワクワク! 晩ごはんに食べた新サンマもおいしかった〜。そろそろ新米も届く頃。世界中においしいものは数あれど、白いごはんだけはやっぱり日本のものが一番かな。
コメント
from: 井上@打浦橋@上海   2009/11/17 10:10 PM
コレは北平居菜館の麻豆腐でしょう。
旨いのです、コレは・・・
でも、毎日となると、
チトくどいのです。
もう、半年以上食っていないので
食いたくなってきました。
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